今回は妊娠中に重要となってくる栄養素の中でも特に重要な葉酸について説明していきたいと思います。
葉酸は水溶性ビタミンB群の一つです。
細胞の生産や再生を助けて体の発育に役立ち、細胞の分裂や成熟にも大きく関わるため、特に赤ちゃんにとっては重要な成分です。妊娠前から妊娠中にも葉酸を摂取することで赤ちゃんの先天性疾患の神経閉鎖障害や無脳症の発症を防ぐことができます。
葉酸が多く含まれる食べ物は、ほうれん草、モロヘイヤ、アスパラガス、ブロッコリー、枝豆、イチゴなどがあります。通常の生活では、日本人の平均的な摂取状況は十分だといわれています。ただ、妊娠を計画している女性や妊娠中の女性は必要な量が普段の約2倍になります。茹でたほうれん草だと妊娠前は約1.3束、妊娠期は約2.6束必要になります。食品だけでは必要量の摂取が困難なためサプリメントでの葉酸の摂取を推奨しています。ただしサプリメントは食品より体内に吸収されやすいため、摂取量を守って上手に利用しましょう。
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