当院では風疹ワクチンを勧めています。
風疹とは、「三日ばしか」と呼ばれる感染症です。
子どもの頃に予防接種をしたことがあるかと思いますが、妊娠中の女性が感染すると危険なことを皆さん、知っておられますか。
子ども以外にも風疹を発症することはありますが、妊婦さんが風疹にかかり、お腹の赤ちゃんにも感染すると死産、流産となることや、先天性風疹症候群と呼ばれる病気をもって生まれることがあります。
先天性風疹症候群とは、妊娠初期(妊娠20週以前)に風疹にかかると、赤ちゃんが難聴・白内障・先天性心疾患をもって生まれてくる可能性が高くなる病気です。
神戸市では風疹ワクチンの接種を希望する市民で、風疹の抗体が不十分な方を対象に、接種の費用の一部を助成しています。
妊婦さんについては、妊娠初期に風疹抗体価を検査し、抗体価が低い方に風疹ワクチンの接種を勧めています。
併せてご主人(パートナー)にも勧めています。妊婦さんは、分娩後に接種できます。
ご自身が風疹に感染した場合、合併症を防ぐことができます。
ぜひ風疹ワクチンを受けて、将来自分たちの子どもを風疹症候群から守りましょう。
このコラムを書いた人
神戸徳洲会病院 助産師